★就活最前線、AI採用はどこまで進んでいる!?★


毎年、就活をする学生は様々な新卒紹介を通じて企業へ就職していきます。企業は、履歴書や面接などから自社が求める人材に合いそうな方を選びます。最近の就活は、人力で合否を判断するのではなく、AI採用を取り入れる企業が出てきています。AI採用とは、採用に関する企業や求職者の行動データなどインターネット上の情報を機械学習した人口知能が企業と人材をマッチングさせるものです。なぜ AI採用が普及しつつあるのかというと、その背景にあるのは人手不足による採用コストの抑制と、新卒採用で入社した職員の早期の離職に悩む企業が多いのでAI採用を導入することでデータの裏付けによる採用ミスマッチの防止が期待されているようです。AI採用は、ソフトバンクがAIを導入してエントリーシートの書類選考を行ったことを機に大きく注目されるようになりました。IBM Watsonを活用することでエントリーシート選考の処理時間を75%も削減できたそうです。サッポロビールでも、2018年卒採用でAIを試験導入したところ、エントリーシート選考にかかる時間を40%削減する効果を確認できたことから、新卒採用にAI採用を本格導入する企業が増えてきているのです。エン・ジャパンでは、就活生サポート事業の一環として、2019年卒採用向けから、採用支援事業を行うタレントアンドアセスメントが開発したAI採用面接メソッドを導入しており、希望する学生に対して実施しているようです。最近はどの企業も人手不足なので、エントリー全てに対し面接をすることは不可能となっています。しかし、一次選考にAIを導入すれば今までエントリーシートで取りこぼしてきた層からいい人材を見つけ出すことが可能になります。専用アプリをスマートフォンにインストールすれば、自宅でも一次面接を受けられるので、遠方の会社を希望する学生にもチャンスがあるのです。開発したタレントアンドアセスメントによると、このAI面接サービスは、これまでの採用支援事業で蓄積して来た面接のパターンをAIが機械学習し、面接での質問の引き出し方を習得しています。ディープラーニングを用いた独自技術を用いて受験者に対しAIが質問を重ね、職務に必要な行動データを収集しています。収集した行動データを「バイタリティ」「柔軟性」などのキーワードごとに出現頻度や相関性などから指数化し、評価レポートを元に、採用企業は自社に合った人材を選ぶ仕組みとなっています。新卒採用では、大量エントリーが起こりがちなのでAI採用の導入は急速に広がりつつあります。新卒紹介のサイトでもAI採用を行なっている企業をピックアップできるサイトもあり、福岡でもAI採用を取り入れる企業は多数あるようです。学生側からしてもAI採用の導入は、自分にマッチングしそうな企業に絞って面接に進めるというメリットがあるようです。他にも、エントリーシートの選別にAIを使うのではなく、学生と企業のマッチングにAIの機械学習を使うオファーボックスというAI就職エージェントも登場しています。採用側である企業のオファーボックスでの行動履歴、その企業の行動に近い他の企業の行動履歴、これらの企業がオファーを送った学生に似た学生や、その学生の動きなどの行動データを学生17万人、約3400社分のデータを元に、採用に至る確率の高そうな企業と学生の組み合わせをAIが選び出すのです。運営会社のアイプラグは、2014年卒向けからサービスを開始していましたが、急速に成長し、2018年卒の学生では、就活生の7人に1人に相当する6万8千人の利用があったことから、2019年卒では10万人の利用を見込んでいるようです。学生は、個人ページに年齢、性別、大学や学部名、留学経験や部活動などの個人情報と、やりたい仕事などを登録しておくと、企業の採用担当者が採用を検討したい学生の条件をオファーボックスで検索すればヒットした学生にオファーを出すことができます。オファーがきた学生はその企業に興味があればオファーを承認し、選考に進めばいいので、インターンの申し込みに使われることも多いようです。